September 23, 2009

実験経済学の最新テクニック

今回「実験経済学の最新テクニック」を担当させて頂きますコロラド大・学振の三谷です。よろしくお願い致します。

経済学の主要分野では、実験手法を用いた研究が急増しています。この流れは、環境資源経済学の分野においても例外ではなく、アメリカでは今年になって、実験経済学や行動経済学の手法や知見をどのように環境資源経済学の分野に応用するか、或いは、どのような貢献ができるのか、という課題に関して議論するワークショップが少なくとも2件開催されています。

今回の企画セッションでは、実験手法を用いた環境資源経済学研究の発展とそのテクニックの詳細を紹介します。本セッションに参加することで、実験室実験やフィールド実験といった実験手法の概要とその実際を皆様にも目にして頂ければと思っています。特に、実験手法の環境評価研究への導入を事例として、(1)先行研究をみる上でのポイント、(2)実際に実験研究を計画する上でのポイント、(3)実際に実験研究を実施する上でのコツ、をわかりやすく伝えることが今回の僕のミッションだと思っています。

実験手法は、環境評価研究のみならず、政策評価研究や制度設計研究にも有用です。分野や立場を問わず、一人でも多くの方に参加して頂けると嬉しいです。時間の余裕にもよりますが、参加者の皆さんに経済実験を実際に体験して頂き、皆さんと共に議論する時間を持つことも計画しています。また、実験手法を用いた研究計画や質問をお持ち寄り頂ければとも思っています。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。

また、今回の企画セッションを通して、日本における環境評価研究が一層盛り上がることを切に願っています。

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